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髪の毛がパサパサ・・・・どうにかしたい!

気付いたら髪がパサパサに。。。セットも決まらないし気分も良くないですよね。

雨の日なんてもう最悪・・こんなパサパサの髪とはさよならしたい!!

そこで、イヤーなパサパサな髪の毛の原因を科学的に探求し、美しい髪の毛に戻す方法をご紹介します!

「パサパサの髪の毛」と「美しい髪の毛」の違い

パサパサの髪の毛と美しい髪の毛の違いは、(当たり前ですが)髪のダメージによるものです。
ではダメージによって髪はどのような変化を起こしているのでしょうか。

毛髪は細かく見ると下記のような3層構造になっています。

キューティクル(小毛皮)
・コルテックス(毛皮質)
・メデュラ(毛髄)

毛髪のキューティクル(小毛皮)、コルテックス(毛皮質)、メデュラ(毛髄)の3層構造の解説図いわゆる(日本人として)美しい髪とは、これらの3層構造について「キュッ」と閉じたキューティクルが整然とそろい、コルテックス、メデュラは空洞・欠損なくぎっしり詰まった状態が毛の根元から毛先までしっかりと保たれ、さらに適切にメラニンが分散された毛髪です。
そのような毛髪はパサパサすることがなく、しなやかで強い漆のような艶を放ちます。

しかし、美しい髪に下記のような損傷がおこり、その度合いが大きくなる程パサつきがひどくなります。

毛髪表面が滑らかさの喪失(キューティクルの開きを含む)

特にキューティクルが開いた状態でブラッシングや洗髪などの毛髪同士の擦れ合いが生じ、キューティクルの欠損が生じ、滑らかさを失います。

毛髪の空洞化(蛋白質の喪失・変性、水分の喪失を含む)

・紫外線の照射で毛髪のケラチン蛋白のペプチド結合やシスチン結合等が切断するなどの損傷を受け、シャンプーなどにより損傷部分からペプチドやアミノ酸が溶出する等して空洞が生じます。

・ヘアダイやブリーチ、白髪染めなどでアルカリ液に浸した時も蛋白質の変性や空洞化が生じます。

・キューティクルが欠損した部分から毛髪内の水分が蒸発し、空洞化を起こします。

毛髪蛋白質の断裂

紫外線照射やカラーリングの際のアルカリ処理、ドライヤーによる熱変性などで、毛髪の強度が低下して断裂することがあります。
ホルモンバランスの崩壊やダイエットなどによる栄養障害で毛髪が弱くなり断裂を起こすことがあります。

 

美しい髪とパサパサな髪の毛との断面比較図

パサパサな髪の毛になってしまう原因は髪の毛自体のダメージと頭皮環境の悪化

鏡の前でパサパサ髪に悩む女性パサパサな髪の毛の状態はご説明したとおりですが、悪い髪の毛の状態になってしまう原因は大きく分けて2種類あります。
それは「髪の毛」自体のダメージ、そして意外に思われる方も多いと思われますが「頭皮」の環境の悪化になります。

実は髪の毛を作る毛根が存在する頭皮の環境が悪化することで、ダメージに弱くなったり生えた時から状態が悪い髪の毛になってしまい、パサパサした髪の毛になってしまうのです。
そこで、パサパサした髪の毛になる「髪の毛のダメージ」と「頭皮環境の悪化」の両面から原因を見ていきましょう。

シャンプー剤によるパサパサな髪

シャンプーの毛髪同士をこすり合わせる行為は、キューティクルを損傷しパサパサさせる原因となります。
また、シャンプーの洗髪やすすぎの行為も毛髪内部の成分を水に溶かし出し、毛髪外部に流出させてパサパサする原因となっています。

また、ボディーソープ等の石鹸系の洗浄剤で髪を洗うとばさばさになりますが、石鹸系洗浄剤のpHが約10であるという環境がキューティクルの開きを大きくし、毛髪同士をこすり合わせた時の損傷をひどくします。また、脱脂力が強いことも毛髪表面及び内部の油成分が取り除かれパサつきの度合いを大きくします

キューティクスお断面から見える

乾燥によるパサパサな髪

健常毛(美しい髪)はコルテックスに含まれる水分を安定的に保持できます。それはキューティクルがコルテックスをしっかり包み込んで水分の蒸発を抑制しているためです。しかし、キューティクルに損傷を受けるとその部分からの水分の蒸発を抑えきれなくなり、過度に乾燥してパサパサしてしまいます。毛髪は紫外線やブリーチ剤等で損傷を受けるとシスチン結合が切断してシステイン酸を生成してしまいます。システイン酸は水分を多量に抱え込んで過度に膨潤するため乾きにくい毛髪になります。したがって適度な水分まで毛髪をドライヤーで乾燥しても、キューティクルによる蒸発抑制が働かず次の日にパサパサになってしまうことがあります。

紫外線によるダメージ

紫外線の強さを表す月・時間別グラフ紫外線によるさまざまな髪へのダメージ

摩擦や乾燥など、肌と同じように髪も多くのダメージを日々 受けています。その中でも大きな割合を占めるのは、やはり何と言っても紫外線です。
特に初夏は1年で最も紫外線が多い季節。
エアコンを使う時期と重なることもあり、多くの人の髪の傷みが春から秋にかけて進みやすくなるようです。

ケラチンタンパクの変質

毛髪の大部分を構成しているのは、繊維状構造体であるコルテックスと呼ばれる角化された細胞です。
このコルテックスはアミノ酸を主とする集合体で、髪のしなやかさを生み出すケラチンタンパク質で構成されているのですが、紫外線を浴びることによって酸化し変質します。
具体的にはケラチンタンパク質のシスチン結合(-S-S)が切断され、うねりや折れ、枝毛などをおこしやすくなります。

毛髪からタンパク質が流失

人の毛髪は、日常の洗髪などで水分に長く触れる事によって内部タンパク質を少しずつ流出しています。
カラーリングやパーマなどをしていると通常よりも流れ出やすい状況になっているのですが、同じように、紫外線を浴びることでも溶けだすタンパク質の量が多くなることがわかっています。

つまり、薬剤を使用した時と同じようなダメージが紫外線を浴びることで髪に起こっているということです。このダメージは、髪の毛をパサパサにしたり、うねりを生んだりツヤを奪う原因にもなります。また、タンパク質が流れ出て毛髪の中が空洞になることで、通常よりも乾燥しやすくなりパサつきが進行する恐れも。。
また紫外線に当たる時間が長ければ長いほど、洗髪時などに流出するタンパク質が多いという研究結果も出ています。

キューティクルの剥離(キューティクルホール)

耳慣れている方も多いと思いますが、髪の1番外側を鎧のように守っているのがキューティクルという硬質タンパク質です。透明な薄いウロコのようなものが610枚ほど重なって構成されていて、その名の通り非常に硬いタンパク質で外側からエピ・エキソ・エンド(キューティクル)と3層構造になっています。

このキューティクルにはメラノソームと呼ばれる黒色素顆粒が存在していないため、常に紫外線の影響をダイレクトに受けています。これはカラーなどよりも強力なブリーチ剤で脱色を行った場合と同じ程度のダメージを髪に与え、最下層のエンドキューティクルにキューティクルホールと呼ばれる空洞を作ります。
この空洞がだんだんと大きくなりキューティクルが剥離されると毛髪1本
1本の太さが均等でなくなるため、手触りが悪化したり切れ毛が起こりやすくなったり、また内部の水分が蒸発しやすくなることで髪がパサパサする原因となります。

海水や水道水で濡れたままだと

濡れたままの髪はキューティクルが開いている状態のため、出来るだけ早く乾かしたいものです。ですが、海水浴やプールの後には思うようにドライヤーを使えないことも多々ありますよね。私たちの毛髪が塩分や不純物を含んだ水で濡れると、浸透圧の影響で毛髪内部の水分が通常よりも多く流れ出します。この状態で紫外線を浴びると、髪の毛のタンパク質の切断を促進してしまうことが研究の結果分かっています。また、濡れてキューティクルが開いたところへ不純物が付着しこすれ合うことでキューティクルを引き剥がしてしまい、髪の潤いを逃がしやすくしてしまいます。

カラーリング・パーマによるダメージ

毛髪は主に「ケラチン」と呼ばれるタンパク質でできています。ケラチンは2本のペプチド主鎖の側鎖同士が結合してDNAのような2重らせん構造をとっています。きれいな直毛は順序良くシステイン等の側鎖同士がシスチン結合していますが、パーマは毛髪を強いアルカリの液に浸すことでこの側鎖の結合を切断して、さらに本来の結合相手と異なる側鎖同士で再結合することで恒常的なカールを仕上げます。

また、カラーリングのなかでもヘアダイや白髪染めは、毛髪を強いアルカリの液に浸すことでキューティクルを開いて、メラニンの代替色素となる芳香族アミノ化合物を毛髪内部に入れます。

このようにパーマやカラーリングは比較的長い時間、毛髪を強いアルカリの液に浸してキューティクルが開きますが、それが毛髪内部の成分の流出やケラチンペプチドの主鎖または側鎖の断裂、空洞化等の大きなダメージを引き起こし、パサパサになりやすい髪にしています。

パーマの原理の図

コテやアイロンによる熱ダメージ

㈳日本毛髪科学協会の研究所は健常毛を150℃3秒間ヘア・アイロンしても、ほとんど損傷はみられないが、180℃3秒間では約10%、200℃3秒間では約25%程度、また、150℃20秒間かけると約12%程度毛髪の強度が低下するという実験結果を報告しています。毛髪は高温になる程、またそれが長時間さらされる程、α-ヘリックス構造のたんぱく質が変性するというダメージを受けて髪本来の性質を失ってしまい、パーマがかかりにくくなったりヘアカラーが染まりにくくなったりします。水分保持力も喪失して、毛髪は弾力性を失いパサつきます。

α-ヘリックス構造の図

ヘアアイロンによる熱変性

頭皮環境の悪化によるパサパサな髪

パサパサ髪に悩む女性

髪の毛のダメージは主に外部要因によるものでしたが、頭皮環境の悪化によるパサパサな髪の毛の原因は外部と内部の両方の要因が存在します。

本当は怖い頭皮の栄養不足

毛髪には生えたり、抜けたりを繰り返す毛周期というものがあります。人の毛穴の数や密度は、ケガなどによる喪失がなければ、生まれた時から変わることはありませんが、毛が抜けて新たに生え変わる時には毛穴も新たに作られます。このとき毛穴の大きさや形は変わることがあります。
毛穴の大きさや形は毛の太さや形状に直接影響を及ぼします。毛穴が大きいと太い毛が生えやすく、毛穴が曲がっていると毛髪も縮れたように生えてきます。毛穴が新たに作られるときや毛を伸長させるときに栄養障害が引き起こされれば、毛穴が小さくしか育たず毛が細まったり、毛包に吸収される栄養が減って脱毛したりします。空洞化も引き起こしやすくなり毛髪はパサつき、艶もなくなってきます。

栄養が十分な毛穴とそうでない毛穴

寝不足による頭皮環境の悪化

お仕事や家事・趣味に熱中してしまうと、ついつい眠りにつくのが真夜中になってしまうという方はいらっしゃいませんか?
深夜
1時や2時なんていつものこと。気づけばあと3時間もしたら起きる時刻。自業自得ですがその日はずっと目の下のクマとお付き合いすることになります。
よく聞く言葉ですが、まさに「睡眠不足はお肌の大敵」ですね。

血行不良

本来なら眠っている間、副交感神経が優位となって血管が拡張し血液の巡りが良くなるのですが、睡眠が不足することで阻害され全身の血行不良を招きます。血行が滞ると、他の部位と同じように頭皮にも栄養が充分に行き渡らず毛母細胞が正常な働きをすることが難しくなり、強くしなやかな髪を作れなくなってしまいます。

成長ホルモン分泌量の低下

主に就寝中に分泌される成長ホルモンは、タンパク質の素となるアミノ酸の取り込みを促して細胞内のタンパク質合成を盛んにし、体の成長や修復を行います。髪は成分の80%以上がタンパク質のため、睡眠時間が減少しアミノ酸の取り込み量が減ると元気な髪を作る材料が常に不足している状態となってしまいます。

毛母細胞の活動低下

毛細血管から届いた栄養をもとに、細胞分裂を起こして髪の毛を成長させる毛母細胞。睡眠不足になると毛母細胞の分裂活動がうまく行われないといわれています。すでに生えている髪の成長が停滞したり、新しい毛が生えにくくなったりする原因となります

 

年齢とともに分泌が減少する成長ホルモンですが、寝不足でさらに減ってしまうと、ハリ・コシのない弱い髪の毛しか生み出せなくなってしまうことがあります。頭皮が不健康でも生えてくる髪に十分な栄養が与えられず乾燥しがちになることも。美しい髪のためにも、自分の生活サイクルに合った中で質の良い睡眠を十分とれるように気をつけていくことが大切です。

ストレス

ストレスで悩み耳を塞いでいる女性

髪に関係のある頭皮部分は主に毛乳頭細胞と毛母細胞です。毛乳頭細胞は毛細血管と繋がっており毛細血管から運ばれてきた酸素や栄養分を、髪を作る毛母細胞に供給します。ですから毛乳頭細胞にちゃんと血液が送られないと髪は育っていかないのです。

元々心臓より上方にある頭部は脳であれ、頭皮であれ血液が流れにくいのです。人間は二足歩行ですから、歩くことによって、ふくらはぎや太ももの運動によって血液ポンプとしての心臓の役割を補完しています。歩くことや運動する事は血液の循環にとって大切なことなのです。

強いストレスを感じると交感神経が働いて、緊張し、脳からアドレナリンなどの毒性の強いホルモンが分泌されます。これが適量ならば役に立つのですが、過剰に分泌されると血管を収縮させます。血管が収縮すると血圧が上がり、血管が目詰まりを起こしやすくなります。

そして血流障害が起こります。又アドレナリンなどのホルモンが分泌されると活性酸素の発生が促進されます。活性酸素は血管の内皮や遺伝子を傷つけます。傷ついた内皮にはかさぶたなどが出来、これが又血流を妨げるのです。酸素が来ないと血液中の血小板がこわれ血餅(けっぺい)という塊ができ、これが又血流を妨げるのです。
いつも強いストレスを感じていると、毛乳頭細胞に血液がキチンと届かなくなって、髪の毛に悪い影響を与えるのです。

頭皮にも紫外線の悪影響が!?

紫外線は髪の毛だけではなく頭皮環境にも悪影響を及ぼします。

白髪の増加

髪の毛に覆われている頭皮も、やはり紫外線の影響を免れることはありません。
紫外線が当たり続けることで頭皮の深く、真皮層のタンパク質が酸化・破壊され、正常なターンオーバーが出来なくなってしまいます。

新陳代謝がなされない頭皮は、どんどん古く、硬く、乾燥しがちになり、やがて代謝異常や血行不良を引き起こすことも。全身と同じように、毛乳頭の毛細血管の血流が滞るとメラノサイトへの栄養が充分に行渡らず、メラニン色素が作られない(透明=白髪)まま発毛されてしまうのです。

また紫外線が当たることのストレスは活性酸素を発生させ、メラニン色素を作り出すのに必要な酵素(チロシナーゼ)を破壊したり、メラノサイトへダメージを与えたりします。これも白髪が発生しやすくなる大きな要因の1つです。

毛母細胞の機能低下は薄毛の原因にも

メラノサイト同様、毛母細胞も栄養不足になると正常に機能できません。紫外線によって白髪が増えるメカニズムと同じように、血行不良や活性酸素によって真皮層のコラーゲン繊維(タンパク質)が破壊され毛母細胞の働きが鈍くなると、強くしなやかな髪を生み出すことが困難になっていきます。放っておくと徐々に髪の毛が細く弱くなり、気付いたら頭皮が見えるような薄毛にということも決して珍しくありません。

活性酸素の発生

今日のお話の中にもすでに登場している活性酸素。これは体内に取り込まれた酸素(大気中約20%)が主にミトコンドリアなどの酵素反応によって発生する化合物です。よく『体を錆びさせる』として悪者扱いを受けることが多い活性酸素ですが、実は体内に侵入したバクテリアを撃退するなど体を守る役目も果たしています。

生命活動をするうえで発生する活性酸素は取込んだ酸素のわずか数%といわれ、通常であれば問題なく処理される物質です。しかし喫煙や紫外線などの様々なストレスにより増加すると、細胞を酸化させその機能を低下させてしまいます。紫外線により頭皮内で増えた活性酸素は、周囲の毛母細胞も酸化(老化)させて正常な代謝や機能を衰えさせ、また細胞の破壊も引き起こすために 健やかな髪を生み出す力を奪うことになります。

パサパサな髪の毛を美しい髪に戻すケア方法

 

これまで原因をご説明しましたが、パサパサになってしまった髪の毛を元の美しい髪に戻すことは出来ないの?と思われたのではないでしょうか?

まったくそんなことはありません。美しい髪の戻す方法はあります!!

普段の生活を少しだけ工夫することによってパサパサになってしまった髪から元の美しい髪に近づけて行くことが出来ます。

シャンプー剤を見直しましょう!

パサつく髪の改善には適切なシャンプー選びが必須です!

毎日使うものですから、髪や頭皮にダメージを与えないものや髪の毛を補修する成分が入っているものを使用するだけで大きく改善することが考えられます。

少し細かいですが、以下のことを念頭にシャンプーを選んでみることをお勧めします!

界面活性剤の種類に気をつけよう!

一般的なシャンプーによく使われる界面活性剤の硫酸(サルフェート)系洗浄剤では洗浄力が強すぎて毛髪表面や内部の油成分の流出が多くなり、パサつきやすい髪になります。したがって、パサつきを抑えたい方へは洗浄力が適度で優しいアミノ酸系やスルタイン系の界面活性剤を洗浄成分として構成しているシャンプーをおすすめします。赤ちゃん肌の洗浄剤としても適しているほど刺激性が少ないものでもありますので安全面にも考慮されています。

また、市販の大半のシャンプーには洗浄成分の主成分としてベタイン系(コカミドプロピルベタインやラウリルプロピルベタイン等)洗浄成分が配合されていますが、美容師のお客様にシャンプーを施した時の手荒れ(かぶれ)の主な原因との報告がありますので、おススメは致しかねます。

髪の毛をケアする補修成分が入っているものを選ぶ

シャンプー剤に配合する毛髪の補修成分としておススメなのは損傷毛に吸着して補修しやすいポリペプチドです。この成分は毛の感触や光沢、柔軟性をよくします。植物性よりも動物性のポリペプチドの方が人の毛髪への補修効果が高いと考えられますので、例えばプラセンタエキスが最適です。高い補修効果を求めるにはプラセンタエキスが贅沢に配合されたシャンプーがおススメです。

pH(ペーハー)に気をつけよう!

pH(ペーハー)とは酸性度を表す数値です。pHが7の時が中性となり数が減るほど酸性に、増えるほどアルカリ性となります。

実はシャンプーのpHは毛髪のパサつきに最も影響を与える要因となります。キューティクルの開きを抑えるためにもpH5付近の弱酸性のシャンプーがオススメです。

pHによる髪の毛への影響

シャンプータイムにヘアオイルの活用して潤いアップ!

パサつきを抑えるヘアオイル、乾燥対策には必須!という方もいらっしゃると思います。実はいつもの洗髪時に組み合わせて使うことで、潤い効果アップにつながることをご存じですか?

シャンプーにヘアオイルを混ぜると効果的

お使いのシャンプーに好きなヘアオイルを混ぜて使用します。市販のダメージ用ヘアオイルも勿論ですが、ホホバオイルやベビーオイルなどでもOK。昔ながらの椿油もおすすめです。

1回のシャンプー量に、2~3滴程度(髪の長さで調節してくださいね)をよく混ぜて洗髪を。オイルの親油性で頭皮の脂詰まりを溶かしだし、健康な地肌へ導きます。この時に頭皮マッサージが出来れば、地肌の乾燥や血行不良の改善にもなり一石二鳥です。

パサつきやすい毛先や、カラー・パーマなどで傷んでしまった乾燥対策にも効果があります。乾燥は気になるけど「オイルの頭皮マッサージがベタついて苦手」「シャンプーしてもベタベタしている感じがする」という方には、シャンプーにヘアオイルを混ぜることでベタつきが残りにくくオススメです!

トリートメントにもヘアオイルを混ぜると更に効果UP

シャンプーだけでなくトリートメントに12滴混ぜることで簡単な乾燥対策になります。頭皮付近は避けて、毛先から重点的に塗布していきましょう。時間に余裕があるなら、タオルを巻いてそのまま入浴すればタオルパックにも!海水浴やアウトドアなどで日焼けしてしまった日の応急処置に是非!

最後にしっかりとトリートメント剤を流しきることを忘れないでくださいね。

ドライヤー前にヘアオイルを付けて髪をバリヤー

タオルドライとドライヤーのあいだで、オイルを毛先→襟足手前にかけて軽くもみ込むように握ります(首より上には使用しません)。個人差があると思いますが、胸まである私の髪の毛で1プッシュ(小スプーン1)程度です。ムラなくオイルを塗り終わったら、手ぐしで毛流れを整えます。そのままホットタオルで包み5分放置。そのタオルで軽くポンポンとオイルをふき取り、ドライヤーをかけてみてください。パサついて広がっていた髪が、するん、とまとまるのを感じられると思います。

またドライヤー前にオイルで毛髪をコートすることで、熱で髪が傷むことから保護してくれる役割もあリます。

これらすべてを1度に行うとしっとりしすぎてしまいますので、この中から自分が1番取り入れやすい方法を1つチョイスしてください。

ドライヤーは低温→冷風で

ドライヤーで髪を乾かす女性

乾燥した毛髪では180℃で熱変性、濡れた髪では60℃から熱変性が始まるとされています。ヘア・アイロンやドライヤー熱変性が起こると、毛髪の空洞化、毛髪表面が滑らかさの喪失、毛髪蛋白質の断裂がおこりひどくパサつきます。

加温二浴式パーマ剤の加温温度は60℃以下で行うことが厚労省で規定されており、また、縮毛処理で高温整髪用アイロンを使用するときは「180℃以下に設定」、「1か所で約2秒間」と使用上の注意で決められており、公官庁も毛髪に対する熱の管理を重視しています。

毛髪は丈夫そうに見えてもたんぱく質です。たんぱく質は特に熱に弱いため、日常的に温風を当てるドライヤーは毛髪に影響を及ぼさないくらいの低温(60℃以下)で水分を取り除き、その後はキューティクルの開きを抑える目的も併せて冷風でパサつきの少ない毛髪に仕上げることが良いようです。

スタイリング剤代わりにトリートメントを使いましょう

最近のふわっとしたニュアンスヘアーの方にオススメなのが、ヘアセットの仕上げにスタイリング剤ではなくアウトバストリートメントを使うことです。

猫毛で髪を巻かないとペッタンコになってしまうという方もおられると思いますが(私もそのうちの一人です)その後に、ワックスやムースなどのスタイリング剤の代わりに洗い流さないトリートメントで流れを整えています。傷んでいる髪には、スタイリング剤のストレスやそのクレンジングがかなりのダメージになってしまうためです。

スタイリング剤と頭皮

毛髪に付着したスタイリング剤は、頭皮に残ると毛穴のつまりから炎症を起こすことがあります。これは頭皮の正常な働きを衰えさせるため、薄毛や頭皮ニキビの原因となることも。頭皮ニキビには赤ニキビ(アクネ菌由来=炎症)と黒ニキビ(頭皮詰りが酸化)がありますが、どちらもブラッシングやシャンプーなどで触れるうちに毛根を傷つけてしまい健やかな髪が生まれにくくなってしまいます。スタイリング剤には油分が使われている事が多く水を弾いてしまうため、シャンプーだけでは毛穴つまりを解消することは難しいと言われているのです。

もしスタイリング剤を使うときには、髪の根元からつけないよう注意が必要です。特に流れる(柔らかいジェル・スプレー)タイプの使用時には、頭皮に付着しないよう気を付けるようにしましょう。トリートメントで整えればそんな心配も不要になります。

トリートメントでスタイリング

使用法は、いつも通りにセットした髪に、スタイリング剤代わりにトリートメントを滑らせるだけの簡単なもの。もちろん、セット力があるわけでないのでしっかりとした巻きや絶対崩したくない!という場合には不向きですが、ナチュラル感やふんわり感が欲しい時、広がりを抑えたいときなどは十分に活躍してくれます。

トリートメントにも沢山の種類がありますから、オイルやミルク、ローションなど、塗る場所によって使い分けるのも手ですね。毛先の乾燥がとくにひどい私は、毛先にオイルタイプを塗り、それ以外にはスプレータイプの美容液を振り手ぐしで整えています。自然に仕上がるので、巻きすぎて若作りに見えないか心配な時にも大活躍です。

忙しくてヘアケアに時間をかけるのが難しい方にオススメの対策方法!

コピー機の前で忙しさのあまり書類を散らばらせる女性

パサパサになった髪の毛を元の美しい髪に戻す方法をご紹介してきましたが、忙しくて毎日は手間を掛けられない!という方も多いかと思います。

そこで現代の忙しい女性にぴったりの時間を掛けない、髪の毛と頭皮のケア方法をご紹介します。

月に一度のプチ贅沢!ゆっくりリラックス出来るヘッドスパ・ヘッドマッサージ

ヘッドスパを受けている女性

美容室に行ったついでに「ヘッドスパ」

美容室のメニューによくある、いわゆる「ヘッドスパ」はとてもオススメです!
ヘッドスパではシャンプー、クレンジング剤、サロンによっては炭酸水などを使い、パサパサな髪の原因のひとつ、頭皮環境の改善を行います。
具体的には通常のシャンプーでは取り除くことのできないような、毛穴に詰まった皮脂や汚れをクリアにし、ヘアサイクルを整えて美しい髪を育てるための基礎をつくります。

効果としては、抜け毛予防、薄毛予防、育毛促進、白髪予防、髪質改善などがあります。この他にも、頭部や首回りにある沢山のツボを刺激しながらマッサージすることで血流がよくなり、疲労回復、リラクゼーション効果、小顔・リフトアップの効果などがあげられます。
またトリートメントによる補修効果によっても美しい髪の毛に戻す効果を期待できるので、ヘアケア・頭皮ケア・リラクゼーションと一石三鳥のメニューとなっています。

施術後は体全体がポカポカしたり頭がスッキリし、視界が広がるなどの効果も実感できます。これは脳への血流が改善されたため、全ての「指令」が届きやすくなるのではないか、と考えています。

エステのメニューに「ヘッドマッサージ」を追加

ヘッドマッサージを受けている女性

忙しい日々の癒やしに、たまのプチ贅沢としてエステに行かれる方もおられるのではないでしょうか。
そんな癒やしのひと時に「ヘッドマッサージ」を追加してみてはいかがでしょうか。

最大の目的はマッサージによる血行促進とリラクゼーションで頭皮環境を改善させることですが、技法によってはトリートメント作用のあるクリームを使用し、ダメージケアの効果も期待できます。

「ヘッドマッサージ・ヘッドスパ」は、いずれの施術も血行を促進させることで抜け毛予防、白髪予防、薄毛予防などの効果があります。また、リラクゼーション効果により、疲労回復、不眠症や精神的疲労の回復、ストレス解消にも効果があります。お顔と皮膚が繋がっていることから、小顔、リフトアップ効果などもあります。特に「ヘッドスパ」は髪質、手触りも変化が!

日々忙しい女性にとって息抜きはとても大切です。
特に頭皮環境を整えることでパサパサな髪を美しい髪に戻す手助けをしてくれます!

シャンプーを変えて、毎日髪の毛を改善していく!

シャンプーの泡を手のひらに乗せている左手

シャンプーは毎日使い続けるもなので、シャンプー選びはその人の今後の髪質に大きな影響を与えます。日常的に髪のパサつきを軽減できるシャンプーを選べば日常的にヘアケアにかける時間を抑えることができます。

パサパサ髪の毛を改善するオススメのシャンプー

右手人差し指を立てて教えるそぶりを見せる女性

パサパサ髪を抑えるには、以下の条件がそろっているものをおススメします!

①弱酸性のシャンプー

洗髪時のダメージを抑え、洗髪後の指どおりをよくするためにはキューティクルの開きを抑えることが有効です。pH5程度の弱酸性のシャンプーによりキューティクルの開きを抑える環境をつくることができます。

②プラセンタ等の動物性補修成分の入ったシャンプー

補修成分としてダメージ毛に吸着しやすい動物性ポリペプチドを配合したシャンプーをおススメします。動物性ポリペプチドを多く含む素材としてはプラセンタエキスが適当かと思われますが、非常に高価なものですので裏面表示に記載されていても低濃度のものがわずかにしか配合されていないことも多いのが現状です。

③洗浄成分が優しいシャンプー

洗浄成分は優しい洗浄力であり低刺激であるもので構成されたものをおススメします。その例として、アミノ酸系やスルタイン等が挙げられます。一方で、一般によく使われる硫酸(サルフェート)系洗浄剤は脱脂力が強く、髪を保護しているトリグリセライド等のエモリエント成分を過剰に取り除き、パサつきを助長する恐れがあるためお勧めできません。

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・アミノ酸系:(「アシル(C12,14)アスパラギン酸塩」、「ラウロイルメチルアラニン塩」等)
・スルタイン系:(ラウリルヒドロキシスルタイン等)
・硫酸(サルフェート)系:(ポリオキシエチレンアルキル脂肪酸エーテル硫酸塩やアルキル硫酸塩等)

④キレート剤を含まないシャンプー

EDTA(エチレンジアミン四酢酸)等のキレート剤を含まないシャンプーを選ぶことをオススメします。
シャンプーにキレート剤を含むと毛髪も含め細胞同士の結合に不可欠なカルシウムやマグネシウム等の二価の金属イオンを毛髪や頭皮から取り除く恐れがあります。

クエン酸にもキレート作用がありますが、生体内で分解されるところがEDTAと大きく異なり、食す分には体内からの過剰な流出といった影響はないとされています。しかし、シャンプーのように体外用については生分解と無縁ですので毛髪からの過剰な二価の金属イオンの流出の懸念は払拭されません。

まとめ

パサパサな髪の原因は「髪へのダメージ」と「頭皮のダメージ」にありますが、短期的に髪質を改善させるために髪へのダメージをケアする方法を中心にご紹介しました。

お肌と同じく髪の毛も毎日ケアしてあげることによって年齢に負けない美しさを保つことが出来るようになります。是非ひとつでもご紹介したヘアケア方法を取り入れて頂ければと思います。

ただ年齢によらず、いつまでも美しい髪を実現させるためには頭皮環境の改善はかかせません。
そこでオススメなのが頭皮用の美容液「天使のおまもり スカルプ美容液」の利用です。

頭皮の環境を整えるにはスカルプ美容液もオススメ

お顔のお手入れに化粧水や美容液等を使用しないと肌荒れを起こしてしまうように、頭皮についてもスカルプ美容液等を使用しないと頭皮荒れを放置することになりかねません。頭皮の状態をよくないまま放置すると毛包(毛穴)をしっかりとした状態のまま保つことが難しくなって毛が細りだしたり、炎症などをおこして脱毛につながったりする恐れがあります。

そのため、頭皮の環境を整えるためにスカルプ美容液をしっかりとお使いになられることをおススメします。スカルプ美容液には、頭皮の整肌効果のほかに、洗い流さないといけないシャンプーやトリートメントで補え切れなかった毛髪の補修効果を高める役割をする12役のものもあります。

スカルプ美容液を使用するときにベタベタすると嫌う方もいらっしゃいますが、それは整肌効果や保湿効果がある成分の特徴でもありますので「これが効くんだ」と思っていただければと思います。乾燥後にベタベタ感がなくなればそれらが頭皮や髪になじんだということになりますので、このようなスカルプ美容液は毛髪にコシや立ち上がりを実感できます。

プラセンタを高配合した頭皮の環境改善にオススメのスカルプ美容液
「天使のおまもり スカルプ美容液」のご紹介

天使のお守りスカルプ美容液

美容成分として注目されるプラセンタエキス。
その中でも高濃度・高品質・高含有量のバージンプラセンタを配合し、頭皮に栄養を与え、健やかな状態に整えることによって髪にハリ・コシを与えます。
保湿成分として通常の290倍の吸収率がある「カチオン化ヒアルロン酸」をたっぷり配合し、髪をしっかり潤しパサパサになりがちな髪をしなやかなまとまりやすい髪にします。